鹿島アントラーズが29日、宮崎陸上競技場でJ2のヴァンフォーレ甲府と練習試合(30分×4本)を行い、1-3で敗れた。

1、2本目は新加入のFW伊藤翔(30)とMF白崎凌兵(25)が先発し、伊藤はセルジーニョと2トップを、白崎はボランチでMFレオ・シルバとコンビを組んだ。センターバックはDF犬飼智也(25)と町田浩樹(21)が入った。1本目に甲府のカウンターで失点し、2本目は開始直後にフリーキックから相手に頭で押し込まれた。攻撃では、伊藤がMF安部裕葵のクロスをフリーで合わせるなど、好機はつくったが、5バックで守りを固める相手にネットを揺らすことができなかった。

白崎は「自分たちのコーナーキックからカウンターを食らって失い方が悪かった」と先制点を与えた場面を振り返り「相手の5枚をどう引き出すかの工夫が必要だった。コンディションが上がってない中でも勝たなくてはいけない。どんな試合も負けられないので残念だった」と反省した。攻撃面では、選手の距離感が遠く、テンポのいいパス回しがあまり見られなかった。逆に前に出ていったところを、ロングボールから甲府の外国人にカウンターを浴びた。白崎は「リスク管理など、課題が多く出た。僕ら新しい選手が来て、うまくいかないのは当然だし、課題が出て良かった。ただ、負けてはいけないんで。1人1人がイメージを持ってやっていくことが大事」と話した。