大学サッカーのデンソーチャレンジ杯の決勝が3日、大阪・堺市内で行われ、東京オリンピック(五輪)世代で全日本選抜の法大FW上田綺世(あやせ、20)が決勝点を挙げた。関東B・北信越選抜に1-0で勝利。21年シーズンから鹿島入りするFWは、後半23分、途中出場の全日本選抜MF児玉駿斗(20=東海学園大)からの縦パスに抜け出し、GKとの1対1を落ち着いて決めた。

上田の1発が決勝点となり、全日本選抜が優勝。東京五輪代表横内コーチが見守る中、結果を残したエースは「常に狙っていた。ゴールのイメージができていた。ひとつかみ合った形だったので、決めたいと思っていた」とキッパリ言い切った。

視察した横内コーチも「決めてくれて良かったんじゃないかな」。大会3試合3得点の活躍で最優秀選手、ベストイレブンにも選出。今大会は自身にテーマを課していた。

「ゴールの幅を増やすこと。この大会は変化というところにトライしたかった。自分に無いものを取り入れられたら。動きだしとかにトライしたいと思っていて、ある程度できたんじゃないかな」

東京五輪、その先のJリーグに向けて成長段階。課題と向き合ったことで「自分に刺激を入れられた。ゴールは感覚のところがある。(課題を与えて)刺激を入れたことで実際、切羽詰まった状況になった時に、この感覚が発揮されると信じている」と話す。実りある大会になったようだ。

3日間に渡り開催された大会の結果は、優勝が全日本選抜、準優勝が関東B・北信越選抜。3位九州選抜、4位関東選抜A、5位関西選抜、6位当会選抜、7位中国・四国選抜、8位北海道・東北選抜だった。