ヴィッセル神戸DF小林友希(18)が、同世代対決にライバル心をメラメラ燃やした。

ルヴァン杯1次リーグC組の神戸は13日のセレッソ大阪戦(神戸ユニバ)に向けて12日、神戸市のいぶきの森球技場で調整した。C大阪は桐光学園2年のU-19日本代表MFで特別指定選手に承認された西川潤(17)のデビューが濃厚。昨年12月のU-19日本代表のブラジル遠征などで一緒だった小林は「ドリブルがうまい印象。自分の近くにいたら、いい状態でボールを持たせないことを意識してやりたい」と誓った。

飛び級でU-19代表に入り、ドイツのレバークーゼンも獲得に動いた西川は大注目の逸材だが、小林も負けていない。高校在学中の昨年ルヴァン杯湘南ベルマーレ戦でデビューを飾り、リーグ戦にも2試合出場。今季のルヴァン杯初戦、名古屋グランパス戦もフル出場と神戸の将来を背負うセンターバック(CB)として大きな期待をかけられている。

フアンマヌエル・リージョ監督(53)は「小林に限らず、すべての若手に通じていると言えるが、育成するために辛抱強く見守っていくべき」と話す。GK前川黛也(24)も素質の高さを認め「ミスはいいがビビってはダメ。堂々とプレーすべき」とアドバイスを送ったという。

小林は「(同世代のライバルと)ピッチの上で戦うのは楽しみ。でも、それほど余裕はないんで。チームの勝利だけを意識していきたい」。次世代の主役を目指し、しのぎを削る。将来を見据えた楽しみも詰まった一戦となりそうだ。