川崎フロンターレがベガルタ仙台を3-1で下し4連勝で暫定3位に浮上した。

リーグ戦初先発となった大卒2年目のMF脇坂泰斗(23)が2アシストと勝利に貢献し、チームの層の厚さを証明した。

MF中村が離脱し、MF家長も2日の練習を回避。脇坂に先発のチャンスが巡ってきた。「落ち着いて入れた」という脇坂は、前半13分、MF田中の縦パスを受けると、ゴール左に入っていたFW小林悠(31)へパス。先制点をアシストした。前半37分には、脇坂が右サイドをドリブルで仕掛け、グラウンダーのパスでMF長谷川竜也(25)の得点をアシスト。チームの勝利に貢献した。

初先発でしっかり結果を残し「得点はほしかった。アシストは最低限。1点目(小林)悠さんがスムーズに打てるように心がけて出した。狙い通りだった。2点目も、シュートでなく速いクロスを選択できて良かった」と話した。

FW小林が「イメージが共有できてやりやすい。イメージをそのままプレーにできる技術があり、ボールを持ったときの判断力はすごい」と絶賛する逸材だ。

川崎フロンターレユースでは背番号「10」を背負い、阪南大を経て川崎Fに加入。4月28日の神戸戦で先発する予定だったが、試合前日に左足首を痛め先発のチャンスを逃していた。

再び巡ってきたチャンスに「内容の部分で、ボールを保持して、落ち着いてパスを出していこうと心がけた」。持ち味の広い視野、正確なパス技術を駆使し、好機を演出した。

それでも、得点のチャンスを決めきれなかったことに「そこで決められていたらもっと楽になっていた。もっと追求していかないと」と気を引き締めていた。