J2アルビレックス新潟はオフが明けた7日、第13節V・ファーレン長崎戦(11日、長崎・トランスコスモススタジアム長崎)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。この日は主将のMF加藤大の28歳の誕生日。プロ10年目を迎えた誕生日後の最初の試合は、今季初の連勝がかかる。主将としてチームを統率し、前節のホーム山口戦で勝った勢いをアウェーに持ち込む。

   ◇   ◇   ◇

28歳になった日の練習後、加藤は練習見学に訪れたサポーターからのプレゼントを大切そうに受け取った。練習後の自主トレでFW矢野貴章(35)からさりげなく祝福された。

「誕生日は特に意識しているわけではないです。365日の中の1日なので」。ただ、うれしい流れでもある。前節山口戦は2-0で5試合ぶりの勝利。「勝って迎えられたのはうれしい」。そして今季初の連勝がかかる長崎戦に「チームが勝つことが大切」と全力を傾ける。

プロ入り10年目の今季は主将を務める。「サッカーができる喜びを感じる比重が大きくなってきた」。フィールドプレーヤーで最年長のFW田中達也(36)を目標に「達也さんのように長くやりたい」と言う。それに近づく可能性は示している。

前節山口戦ではチーム2点目のMF渡辺凌磨(22)のゴールをアシスト。開幕からMFカウエ(29)とともにボランチを務める。「チーム全体が安定感があるし、自分も前でプレーできている」と、ボールの動かし方に好感触を得ている。

「前に出る場面を増やすことで得点やアシストも増える」。意識しているのは結果だ。「次こそ連勝しなくてはならない」。今季ここまで4勝。過去の3回は白星を連ねることができなかった。「今年は絶対に昇格しなければならない」と主将としての強い思いをあらわにする。初の連勝達成へ中心を担う。【斎藤慎一郎】