浦和レッズ-湘南ベルマーレの試合で、日本サッカー史に残る「ノーゴール」判定が下されたが、Jリーグの「誤審」にも歴史がある。

◆神の手 05年3月5日の磐田-横浜戦で、磐田MF福西の右手甲にボールが当たってゴールイン。横浜側は即座に抗議した。岡田正義主審は副審に確認したが、判定は覆らなかった。これが決勝点となり、磐田が勝った。

◆幽霊? 05年10月1日の柏-神戸戦で、後半41分に交代で退こうとした柏MF小林が遅延行為で2枚目の警告を受けた。本来は柏が1人少なくなる状況だが、片山義継主審は選手交代を認め、MF大野がそのまま最後までプレー。敗れた神戸は再試合を求めたが、Jリーグはそれを却下。

◆今季は多発 3月31日の川崎F-広島戦で、川崎FのMF長谷川が決めたゴールがオフサイドの判定でノーゴール。審判委員会はゴールが取り消された件を誤審と結論づけた。5月3日には鹿島-清水戦、広島-横浜戦でも「幻のゴール」があるなど、今季はこうした誤審が特に目立つ。