J2アルビレックス新潟は25日、クラブハウス隣接ピッチで冒頭だけ練習を公開した。非公開で繰り広げた練習のメーンは紅白戦。

メンバーを固定せずに15分ゲームを3本行った。28日にはホームで勝ち点57で4位の水戸を迎える。MF戸嶋祥郎(24)は、上位に勝ってJ1への可能性をつなげる構えだった。

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MF戸嶋は、非公開で行った紅白戦の手応えをこう話した。「チームとして悪くない。継続してやっていることの質を上げるのが大事」と言った。新潟は前節を終えて勝ち点43の13位。9試合を残して、プレーオフ進出圏内の6位京都とは勝ち点差12だ。「今は、勝って(J1の)可能性をつないでいく、という立ち位置。可能性ある限りファイトする」。最後に笑うためにも、戸嶋は次節ハードワークする。

ホームで迎え撃つ水戸は前節を終えて4位。戸嶋は「完成度の高い組織的なチーム」と相手を評した。水戸には突出した選手はいないが、逆に言えば全員が要警戒選手。ボランチとして、複眼的な視野でピンチの芽を摘んでいく構えだ。持ち味はボール奪取などの対人プレーの強さ。「行くときは、相手にとって、おいしいスペースを空けることになる」と判断力を研ぎ澄まして果敢にボールを奪いに行く。

もともと、攻撃的な志向を持っている。今季開幕時は右サイドハーフを担っていた。「もっとボールを前進させることに関わりたい。攻撃でチームに貢献したい」。戸嶋は、攻守に汗をかく決意だった。【涌井幹雄】