四日市中央工(三重)が13年度以来、6大会ぶりのベスト4進出を逃した。矢板中央(栃木)に前半に2失点。風下に立ち、ミスも絡んでゴールを許した。

伊室陽介監督(46)は「対策はしていたが、相手の(前線からの)強度の前によさが出せなかった。ベスト4に行く力がなかった。素直に思います」と完敗を認めた。

1失点目は大きなサイドチェンジから完全に崩され、2失点目は自陣でボールを奪われたもの。風上に立った後半は主導権を握ったものの、相手の堅守を崩しきれなかった。就任1年目の伊室監督はハーフタイムで「樋口(士郎前監督)先生の言葉を借りて、0-2から追いつくのも高校選手権。次の1点を取れば分からないと言いました。それでも、なかなかうまくはいかなかった」と振り返った。