ジュビロ磐田からJ2東京ヴェルディに加入したFW大久保嘉人(37)が10日、新天地で始動した。

国見高の先輩である永井監督の指揮の下、体力測定のシャトルランの後、みっちり2時間汗を流した。緑の練習着に身を包み「違和感しかないね」と苦笑も「ヴェルディはJリーグの開幕戦も含めて、自分がJリーガーになりたいと思ったチーム。緑の服とか買っていた」と1993年(平5)の少年時代に思いを寄せた。オフ期間中も、連日2時間、走り込みなど体を動かしていた。この日のシャトルランも川崎F在籍中の14本から21本へ本数が増え、コンディションも始動にしっかり整えてきていた。

大久保は昨夏に永井監督が就任後、東京Vのサッカーに興味を抱き見続けていたという。「選手が生き生きしておもしろいサッカーだと思っていた」。永井監督の誘いもあり移籍を決断し「パスサッカーをやりたいし楽しみ。自分としてはやりがいがある」と意欲を見せた。永井監督は「経験、技術、ゴール前の部分、勝利への強い気持ちを伝えてほしい」と期待を寄せている。大久保は「若手に(勝利への)貪欲さを伝えられれば。J1昇格のために、2ケタ得点を取りたい」と目標を掲げた。