セレッソ大阪がローランド様効果で1点を守りきった。大分との開幕戦に1-0勝利。

前半8分にFWブルーノ・メンデス(25)のゴールで先制も、主導権を握られる苦しい戦い。この日、初代「公認セレ男(お)」就任が発表された「現代ホスト界の帝王」で人気のローランドが「世界のクラブには2つ」「セレッソか、それ以外」とぶち上げ、その熱いエールに応える開幕星となった。

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苦しい流れを一変させたのはローランド様だった。初代「公認セレ男」としてハーフタイムに森島社長と登場。サポーターの「ローランド、オレ!!」の大合唱の中、「(開幕戦のピッチに立つ)目標にしていた夢をかなえてくれたセレッソに感謝です。世の中には2種類のクラブしかない。セレッソとそれ以外です」と声を張り上げると、場内は一気に盛り上がった。

前半8分にブルーノ・メンデスのゴールで先制したが、ボール保持率は大分が5割超えと劣勢だった。ロティーナ監督も「前半で勝っていたのはスコアだけ。あとはすべてで大分が勝っていた」と振り返る。開幕戦独特の緊張感をほどいたのがローランド様だった。

昨年10月、C大阪のレディースデー企画で人気上昇中のローランド様「招集案」が浮上し、招請が実現。以来の縁で、今回の「公認セレ男」就任となった。

もともと柏の下部組織から帝京サッカー部とサッカーとのかかわりは深い。C大阪のオファーを「リスクを負って選んでくれた『セレ男』はうれしい。ファンとして毎試合応援する。一生、このクラブに忠誠心を誓います」。SNSなどでの“発信力”も期待され、「サッカーになじみのない層にも広げていきたい」と宣言した。

注目選手には東京五輪を目指すU-23日本代表DF瀬古をあげた。「生え抜きのCB。将来、主将になればチームの象徴になるんじゃないか」。初めて開幕戦に先発出場した瀬古は「うれしいッス。今度、ごはんお願いします」。昨季5位から悲願のリーグ制覇を目指すC大阪が“大型補強”に成功した。【実藤健一】

◆ローランド(ROLAND) 1992年(平4)7月27日、東京都生まれ。小学校からサッカーをはじめ、中学時代は柏の下部組織、高校は名門・帝京へ。大学を中退し、18歳でホストデビュー。「現代ホスト界の帝王」と呼ばれ、最近は名言を生み出すキャラクターとしてタレント活動でも人気沸騰。自身のブログに「歌舞伎町にホストは2種類しかいません。ROLANDかそれ以外か」。