静岡県勢J4チームが13日、活動再開後、初の実戦に臨んだ。J2ジュビロ磐田は本拠地ヤマハスタジアムで、J3アスルクラロ沼津と練習試合(90分×2本)を行った。

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磐田は約2カ月半ぶりの実戦で2連勝した。2試合目では、MF上原力也(23)が先制ゴール。前半38分、中央から右サイドに展開すると、MF松本昌也(25)が中央にクロスを送った。1度はDFにクリアされるも、こぼれ球に上原が反応。左足をダイレクトで合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。

後半3分には、DF小川大貴(28)のクロスをFW三木直土(19)が右足で合わせて追加点。磐田U-18出身のルーキーが追加点を挙げた。フベロ監督(46)が目指す理想のサイド攻撃で2得点。「練習試合でも勝ちに行く」と意気込んでいた指揮官の気持ちに、選手が応えた。

同13分にはFW小川航基(22)がカウンターから追加点。「複数得点取りたい」と話していた通り、終盤のPKも含めた2得点を挙げた。守備陣も無失点。27日のリーグ再開戦へ弾みをつけた。【神谷亮磨】

▽磐田のフベロ監督 後半は多くのスペースを使えて、多くの点を取れた。全体的にはいい試合ができたと思う。

▽2得点を挙げた磐田FW小川航 毎試合複数得点を取ることが目標だったので、自信になると思う。

○…沼津は前半途中まで善戦するも、力負けした。序盤からボールを保持しながら、攻撃を展開。今季から指揮を執る今井雅隆監督(61)が目指すスタイルをピッチで体現した。だが、前半38分に失点し、後半序盤にも追加点を献上。同8分にFKからFW今村優介(22)がヘディングで合わせてネットを揺らしたが、オフサイドだった。その後も失点を重ね、0-5で大敗。守備の課題が残った。

▽沼津の今井監督 大量5失点は残念。チームが目指しているスタイルをやり続けていく中で、もっと精度や技術を上げていきたい。