沼津は敵地で長野に1-3で敗れ、開幕2連勝を逃した。MF前沢甲気(27)の得点で一時は同点に追いつくも、後半の2失点で力尽きた。長野戦の通算成績は、3分け4敗となり、初勝利はならなかった。

スタメンには、先月26日の開幕戦と同じ11人が名を連ねた。前半23分に先制点を献上。0-1の同39分、クロスの折り返しをエリア内で拾った前沢が、相手に寄せられながらも右足を振り抜き、ゴール右下へ流し込んだ。「セカンドボールに反応して、決めるだけだった」と振り返った。

しかし、後半6分にCKから決勝点を献上した。この日は、セットプレーから2失点。前沢は「全体で、もっとすり合わせていかないと」と危機感を強めた。

一方で収穫もあった。テンポよくパスをつなぎ、決定機を何度もつくりだした。今井雅隆監督(61)は「選手たちは、ボールを保持して攻めようと努力していた。得点の場面も狙い通り。似たシーンをさらに増やしていきたい」と前向きに話した。

次節は11日、富山と対する。アウェー連戦となるが、収穫と課題を整理して勝ち点3を持ち帰る。【古地真隆】