J1清水エスパルスは11日、静岡市内で約1時間の調整に励み、12日のルヴァン杯1次リーグ最終節・鹿島戦(アイスタ、午後7時)に備えた。

両チーム2戦2敗ですでに敗退が決まっているが、オンライン取材に応じたMF宮本航汰(24)は、重要なアピールの場と位置付けている。

J2岐阜(現J3)への期限付き移籍から、今季復帰。5シーズンぶりに清水のユニホームに袖を通した。5日のルヴァン杯名古屋戦(0●3)では、右ウイングバックで先発出場。積極的な攻撃参加を見せた。それでも「クロスの精度が低かった。ゴール前での工夫が必要」と、反省が口を突いた。

鹿島戦を単なる消化試合に終わらせるつもりはない。プロ入り後、J1リーグ戦の出場はない。「ルヴァン杯でアピールして、リーグ戦につなげたい。誰よりも多く走って、得点に絡むプレーを狙いたい」と力を込めた。【古地真隆】

◆宮本航汰(みやもと・こうた)1996年(平8)6月19日、静岡市生まれ。三保FCでサッカーを始める。清水ジュニアユース、ユースを経て、15年にトップチーム昇格。16年から4年間、長崎と岐阜への期限付き移籍期間中に、J2リーグ戦95試合出場2得点。177センチ、73キロ。利き足は右。