緊迫した守り合いはセレッソ大阪のミスで破綻した。

後半ロスタイム、残り約2分。FWブルーノ・メンデスが自陣ゴール前での痛恨のパスミスし、名古屋MFマテウスに決勝ゴールを奪われた。「91分の失点。とても痛い敗戦になった」とロティーナ監督は嘆いた。

前半こそボールを握り、支配した。名古屋GKランゲラックの好守に阻まれたが、FW柿谷が抜け出すビッグチャンスもあった。だが後半はゴールの気配さえ生まれない。MFデサバトは「後半は守りに入ってしまった。ボールは保持できたが、深さを持ってやらないとゴールにつなげられない」と振り返った。

前節、ホームに迎えた首位川崎Fに完敗し、最近5試合で1勝4敗の大失速。DF片山は「後半になると(試合運びが)重くなるのが最近の傾向」と分析する。このまま「沈没」してしまうのか。指揮官は「修正して次の試合に向かいたい」と誓った。【実藤健一】