サッカー北海道リーグで4連覇した北海道十勝スカイアースが、“5度目の正直”でJFL昇格を目指す。11月6日開幕の全国地域チャンピオンズリーグ(CL)で、上位2チームに与えられる昇格権獲得が目標。7戦全勝の道リーグでチーム最多6得点の3年目FW松尾雄斗(24)は「総力戦で3連戦を乗り越えたい」と、まずは3日間で3試合をこなす1次リーグ突破を狙う。

今季は5人の元Jリーガーを含む14人が新加入。コロナ禍で連係を磨く期間は短かったが、松尾は「チームのレベルは間違いなく上がった」。元J2讃岐の堀河俊大主将(31)らが経験を還元。中大4年時に恥骨疲労骨折の影響でJクラブ入りがかなわなかった新人MF縄靖也(23)は「このチームでJリーグを目指したい」と、ベテランにアドバイスを受けながら5得点を挙げ4連覇に貢献した。

昨年まで過去4度の挑戦で1次リーグ突破はなく、勝利も18年の1勝のみ。第1子が誕生したばかりの松尾は「誰が出ても集中してやるだけ」。縄も「気持ちの部分でやるしかない。3試合270分戦い抜く」と意気込んだ。【浅水友輝】

◆全国地域チャンピオンズリーグ JFL昇格をかけて、全国に9つある地域リーグから12チームが出場する。北海道からは道リーグ優勝チームが参加。4チームずつの3グループで1次リーグを実施(11月6~8日、組み合わせ抽選は今月24日)。勝ち点制で、各グループ1位に同2位の中から最も勝ち点の多いチームを含めた4チームで決勝リーグ(11月19~23日、千葉)を戦う。上位2チームがJFL昇格内定。

◆北海道十勝スカイアース Jリーグ参入を目指し、17年9月に運営会社が発足して18年から現チーム名で活動。全国地域CLには前身の十勝フェアスカイ時代の14年に初出場し、17年から4年連続出場。1次リーグでの成績は18年の1勝2敗以外は3戦全敗。チーム名は足寄町出身のシンガー・ソングライター松山千春の代表曲「大空と大地の中で」の大空をスカイ、大地をアースと言い換えたもの。高勝竜監督、城彰二統括GM。