FC東京が第30節でホームに柏を迎え、1-3で完敗。ホームで連敗を喫した。

リーグ得点ランキング首位を独走するFWオルンガら柏レイソルの攻撃陣を止めきれず、前節横浜戦の4失点に続く大量失点となった。ルヴァン杯決勝(11月7日、国立)の前哨戦といえる一戦は、相手の攻撃力を思い知らされる結果となった。

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警戒していても止められなかった。前半28分に先制点を許す。中央付近で柏FWオルンガと競ったDF渡辺のヘディングが後方に流れたところを拾われ、最後は江坂に決められた。仕切り直して臨んだはずの後半1分に追加点を献上。MF高萩のバックパスがオルンガにさらわれ、FWクリスティアーノにつながれて難なく合わせられた。

後半4分にFWアダイウトンが右クロスを頭で合わせてすぐに1点差に。中2日で迎える川崎F戦も見据えて先発を回避していたFWディエゴ・オリヴェイラらを投入するなどさらに攻勢を強めたが、以降はチャンスを生かせなかった。長谷川監督は「全員で結束していい流れに持っていきたい」と話していたが、厳しい結果が待っていた。

現在リーグ23得点のオルンガをどう封じるか。ルヴァン杯決勝に向けても勝敗のカギとなる局面だったが、守備網はうまく機能しなかった。オルンガ自身のゴールこそ防いだものの、失点の場面には常に絡まれた。渡辺は「他にも得点力ある選手がいるので気を配る」と周囲への警戒も怠ることなく臨んだが、結果的にオルンガから突破を許す形になった。

後半30分にもオルンガのスルーパスで抜け出したクリスティアーノに決められ、1-3と、再び2点差に広げられ、反撃ムードも消沈。決勝を前にホームで高い勉強代を払わされた。タイトルをかけた国立で、リベンジを果たすしかない。【岡崎悠利】