名古屋グランパスは24日、セレッソ大阪の元日本代表FW柿谷曜一朗(30)と、DF木本恭生(27)を完全移籍で獲得したと発表した。C大阪も同時に発表した。

14年W杯ブラジル大会など日本代表で活躍してきた柿谷は、近年は先発の機会が減るなど今季は24試合1得点に終わっていた。ミスターセレッソとして背番号8で看板選手の立場を担ってきたが、新天地で挑戦する決心をした。

J1通算181試合47得点の柿谷は、クラブを通じて「16年、昇格に向けた最後のプレーオフ。絶対昇格するんだと選手、スタッフ、サポーターがあれほど1つになった試合は生涯忘れません。何より背番号8をつけて戦ううれしさ、楽しさ、つらさ。すべてがかけがえのないものになりました。チームを離れますが、サッカー選手柿谷曜一朗を応援してもらえるとうれしいです」とあいさつした。

センターバックでボランチもできる木本は、J1通算102試合2得点の実績を残す。「この決断は数カ月前にしていました。だからこそどんな状況でもチームのために、そしてセレッソ大阪を天皇杯優勝、ACLに出場させると、強い思いを持って戦いましたが、何も残すことができずチームを去ることを本当に申し訳なく思っています。5年間ありがとうございました」とコメントしている。