名古屋グランパスの主将DF丸山祐市(31)が、2年連続の最少失点を目標に掲げた。名古屋は30日、沖縄キャンプを開始。初日の練習を終えた丸山は、選手を代表してオンライン取材に対応した。

「僕自身は昨年、最少失点(18チーム中で最少の28失点)で終えられたので、今年はより1点でも少なくしたい。個人としても成長してやっていきたい」

DF中谷進之介(24)とセンターバックを組み、2人とも全34試合に出場。堅守の名古屋の印象を定着させ、最終的に3位に入った。さらに今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場をもたらせた。

「新しい選手も入った中で、昨年になかった組み合わせができるし、特に攻撃のバリエーションを増やしていきたい。(キャンプは)個でアピールするチャンスでもあると思う」と丸山。大型補強の1人、DF木本恭生(27)が加わったセンターバックは、より盤石になった。

既に18日から愛知・豊田市内でチームは始動していたが、自主隔離していたフィッカデンティ監督(53)はこの日の沖縄キャンプから完全合流となった。

就任3年目を迎えたイタリア人指揮官は「気候も変わった土地で、例年通りしっかり仕上げの作業ができると思う」と話し、FW斎藤学(30)やFW柿谷曜一朗(31)ら新加入選手に対しては「名古屋に興味を持って移籍してくれたので、自然とうちのやり方に合ってくるはず」。従来の選手との融合も時間の問題だとし、11年ぶりのJ1リーグ優勝へ本格スタートを切った。【横田和幸】