新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したガンバ大阪は5日、J1リーグ戦の10日大分トリニータ戦(パナスタ)の開催を目指すと発表した。現在2試合連続で中止の措置が取られたが、実現できれば今季ホーム開幕戦になる。

クラブは「今後の活動に関しては、Jリーグおよび大阪府、吹田保健所との協議の結果、陽性者ならびに濃厚接触者の特定と隔離、また感染予防策のさらなる徹底を図ることで、チームの活動ならびに試合開催の再開は可能であるとの方向性が示されました。それらを受けまして、G大阪といたしましては現時点では、大分トリニータ戦開催に向けて準備を進めてまいります」などとコメントを発表した。

G大阪は3月2日以降、選手5人とスタッフ1人の計6人が陽性判定を受け、4日に大阪府からクラスターの認定を受けた。3日名古屋グランパス戦(アウェー)と、本来はホーム開幕となる6日鹿島アントラーズ戦が相次いで中止になっていた。

チームは現在、全体での活動を休止中で、陽性者とJリーグの基準で判断した濃厚接触者は隔離している。保健所と協議し、濃厚接触者が特定されるまでは、チームの全体練習は休止し、自主練習だけになるという。陽性者と接点のなかった下部組織(アカデミー)や、その他の職員は5日から活動を再開した。

小野忠史社長(59)は「より一層の感染症対策を講じ、安心・安全な試合開催に向けて取り組んでまいりますので、皆様のご理解とご協力を何とぞよろしくお願い申し上げます」と決意を新たにしている。