J3第6節の静岡ダービー「アスルクラロ沼津対藤枝MYFC」は25日午後1時から、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行われる。藤枝は、昨季チーム最多14得点のFW大石治寿(つぐとし、31=静岡学園高出)が今季リーグ戦初ゴールを誓った。エースが結果でチームを勝利に導く。

目覚めの1発を狙う。藤枝FW大石は今季4試合に出場しているが、無得点。昨季のチーム得点王が苦しんでいる。リーグ戦の直近2試合はベンチスタート。出場時間も2試合でわずか27分間にとどまった。チームもここまで、複数得点を挙げた試合はない。状況を好転させるためには、エースの1発がほしい。大石は「5分でも3分でも、チャンスを決めなければいけない。やるべきことは変えずにしっかり準備したい」と強い決意をにじませた。

大石はJ3で計156試合に出場し、67得点。計5シーズンで2桁得点を達成している。2014年にはJ3で最多タイの1試合4得点をマーク。昨季は2試合連続でハットトリックを記録するなど、爆発力を秘めている。今月18日の天皇杯予選(対常葉大)では1得点。ゴールを取る感覚は取り戻しつつある。

ダービーへの思いも強く「沼津はライバルチーム。意識はしている」と闘志を燃やした。チームはここまで1勝2分け1敗。大石は「次が大事な試合。少ないチャンスをいかに決められるかが大切だと思う。練習から全力でやって、結果に結びつけたい」。宿敵からのゴールと勝利を、浮上へのきっかけにする。【神谷亮磨】