首位の川崎フロンターレが2位名古屋グランパスを3-2で下し、開幕14戦負けなしで勝ち点を38とした。名古屋は同29のままで、その差は早くも同9にまで開いた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で日程が変更されて組まれた4月29日に続く同一カード2連戦。目立ったのは2連勝し、早くも独走態勢に入った川崎Fの圧倒的な強さだった。

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【解説】異例の2連戦は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の日程変更により実現した。ACL東地区の1次リーグは当初、4月21日~5月7日に予定されていた。ところが3月11日、新型コロナウイルスの感染状況をふまえて、6月~7月への開催延期が発表された。

ACLに出場する川崎Fと名古屋は、6月~7月に予定されていたリーグ戦の日程変更を余儀なくされた。「名古屋-川崎F(豊田ス)」は7月11日に開催予定だったため、ACL延期により、空白となった4月29日に変更となった。

「川崎F-名古屋(等々力)」は当初、5月12日に実施予定だった。そのまま同日に開催することもできたが、これも5月4日に前倒しすることで、12日に「川崎F-ベガルタ仙台」「名古屋-鹿島アントラーズ」の試合を組むことができ、消化試合数を増やすことができる。

このような理由もあって、ゴールデンウイークの2連戦開催が発表されたのは、約1カ月前の3月31日。首位攻防戦を序盤に終えてしまうのは、リーグ全体の盛り上がりを考えるともったいない印象もあるが、Jリーグ関係者は「何より日程が決まってよかった」。コロナ禍、東京五輪イヤーの厳しい日程の中で、胸をなで下ろしていた。

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