名古屋グランパスの「東京五輪世代」FW相馬勇紀(24)とDF森下龍矢(24)が10日、練習後にオンラインで取材に応じた。

前節はセレッソ大阪を1-0で下し、3試合ぶりの勝ち星を得た。相馬は「セレッソ戦では僕がピンポイントにクロスを上げることができなかった。中に選手がいる時に的確なクロスを入れて、そのときに合わせた崩し方を狙っていきたい」と振り返った。

同世代、森下の存在は「とてもいい刺激になっている。大胆なプレーで相手を剥がしてくれる。日頃からコミュニケーションをとり、互いに理解し合っている」と言い、普段から意思疎通を図っているという。

その森下は、前節でサガン鳥栖から移籍後、初のフル出場を果たし「今までは追いかける展開で途中出場していたので、なかなか喜ぶことができなかった。スタメン森下の初陣で勝ててよかったです!」。

こう言って笑顔をみせたが「前半、相手の突破を許したり、自分が引く・引かないの判断を誤ってしまった場面もあった。100点満点中30点くらい。自分が思い描く試合運びができなくて試合は難しいなと改めて感じた。今後チャンスを与えてくれるなら着実に修正したい」と悔やむ一面も見せた。

次節は12日のホーム鹿島戦。同試合に向けて、森下は「全部のプレーを警戒しないといけないが、特にセットプレーがポイント。徹底した守備をするのみ。特別なチームである鹿島との伝統の一戦。勝って僕たちが特別なチームとアピールしたい」と気合十分に話した。

相馬も「前に強い鹿島。1対1のところで絶対に負けたくない」と誓った。

現在名古屋は2位ながら、首位川崎Fとの直接対決で2敗。勝ち点差が9と背中が遠い。だが、若き五輪世代は、ひたむきにその背中を追いかける。【三宅ひとみ】