川崎Fが“独走V”へ、気持ちを新たにした。10日、日本代表MF脇坂泰斗(25)らが取材対応。15試合で勝ち点41と、昨年を上回るペースでポイントを重ねているが、脇坂は「まだ独走とは感じない。追われるプレッシャーも楽しさに変えて、全員が独走だと思うようにしたい」と、まだまだ貪欲だ。

チームの強さは数字が証明している。5月中にも3つの「J1記録」を達成する可能性がある。記録達成が、チームの独走状態に拍車をかける。

(1)シーズンをまたいだ連続無敗記録 優勝を決めた昨年11月25日のG大阪戦から20戦無敗。12日の仙台戦、16日の札幌戦で負けなければ、12年~13年にかけて大宮が記録した21試合を上回り、J1記録を更新する。

(2)鬼木達監督(47)の最速通算100勝 就任5季目の途中にして早くも100勝に届きそうだ。現在97勝で、早ければ22日の横浜FC戦で偉業を達成する。同日ならば通算154試合目での100勝となり、西野朗監督の180試合を抜いて、最速到達となる。

(3)開幕からの連続無敗記録 15年に浦和が開幕から19戦無敗というJ1記録を打ち立てた。川崎Fはここまで15戦無敗で、前述の3試合と26日の湘南戦、30日の鹿島戦を負けなしで終えれば、開幕20戦無敗というJ1新記録を樹立する。

鬼木監督はこの日、自身のモチベーションについて「選手が成長していくのが楽しみで、一緒に働いているコーチ陣を見ているのも楽しい」と明かした。楽しみながら、鬼木監督はレジェンドへの階段を駆け上がっていく。【杉山理紗】