Jリーグは10日、日本野球機構(NPB)との新型コロナ対策連絡会議を行った。東京オリンピックの開催可否を問う質問が飛んだが、専門家チームの愛知医科大・三鴨教授は「プレ大会ではNPBやJリーグの対策が取り入れられるなど、活動が評価されている」。東邦大・舘田教授は「(新型コロナ対策分科会の)尾身会長が言うとおり、そろそろ決断しないといけない。科学的エビデンス(根拠)を基に可能性を議論したい」と、可否についての言及は控えた。

緊急事態宣言の延長が決まったが、Jリーグの村井チェアマンは「プロの興行として、お客様と共に価値を作りたい。選手の活躍が国民の生きがい、場合によっては免疫を高める相互作用もあろうかと思っている」と、有観客で試合を行いたい意向を示した。また各クラブのスタジアムをワクチン接種会場として提供する案も示し、「選手の発信力を使って接種を推奨できるかもしれない」と、国の方針に協力する構えだ。