ヴィッセル神戸は8日、ドイツ2部ブレーメンの日本代表FW大迫勇也(31)の完全移籍による加入を正式発表した。

ドイツ1部で通算181試合26得点の実績を重ねてきた大迫は、神戸からのオファーに今夏の日本復帰を決断。鹿島アントラーズ時代の14年1月以来、約7年半ぶりのJリーグ復帰になる。

大迫はクラブを通じて「プロサッカー選手になり12年半、ドイツで7年半プレーする中でさまざまな経験をさせていただき、ここからもう1段階自分を成長させるため、強い気持ちを持って神戸に移籍することを決断しました。すべてのタイトルを取り、神戸の新たな歴史をつくるために、全力でプレーし、ストライカーとしてゴールを追求して行きたいと思います」などとコメントした。

J1リーグでは通算139試合40得点、日本代表でW杯は14年ブラジル、18年ロシア大会に出場するなど国際Aマッチ通算49試合23得点の成績を誇り、来年のW杯カタール大会も主力に期待されている。

当初2億円とみられていた年俸は、Jリーグの日本人選手としては過去最高の推定4億円、3年半契約で決着したようだ。19年8月にハンブルガーSV(ドイツ)から加入したDF酒井高徳(30)の推定1億4000万円、大迫と同時に加入が決まった前ニューカッスルのFW武藤嘉紀(29)が同2億円とされ、実績や現在の日本代表での位置付けなども考慮され、破格の条件になったようだ。

Jリーグへの選手登録は近日中に行うが、入国後の自主隔離期間も要するため、神戸デビューは武藤と同様に当面はお預けになる。