川崎フロンターレの鬼木達監督(47)が12日、オンライン取材に応じた。9日の大分トリニータ戦で負傷交代したFWレアンドロ・ダミアンについて「重傷ではない。軽傷と言っていいのかな」と説明し、「違和感は残っているけど、現時点では様子を見ながらやっていくと思う」と、長期離脱にはならない見通しであることを明かした。

大分戦を含めてリーグ戦は4連勝中だが、今夏ともに東京五輪日本代表のMF田中碧(22)、MF三笘薫(24)が欧州に移籍し、戦力ダウンは否めない。

しかし指揮官は「(選手が)抜けたらどうしよう、とはそこまで考えていない。移籍だけじゃなくて、長期離脱の可能性も十分にある」と考え、日頃から競争や底上げを意識してチーム作りを行ってきた。

事実、田中が抜けたACLではルーキーMF橘田健人(23)がハットトリックを決めるなど活躍し、三笘と同じポジションではプロ2年目のFW宮城天(20)が頭角を現し始めている。

鬼木監督は「逆に言えば、コンビネーションを増やしていけるときでもある。いろんな選手に期待しながらやっていきたい」と、新たな選手の飛躍に期待を寄せた。