前節で12年ぶりのJ1復帰を決めていた京都サンガは、3試合連続のスコアレスドローで今季全日程を終えた。

成績は24勝12分け6敗で勝ち点84の2位。同じ昇格を果たした優勝のジュビロ磐田とは、勝ち点7差だった。1度も連敗はなく、42試合で31失点は22チームで最少。豊富な運動量で「京都スタイル」を築き、1年を通して安定感があった。

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就任1年目の曺貴裁監督(52)は「3試合連続無得点を、ネガティブにとらえているわけではない」と前置きした上で「年間(勝ち点)84ポイントは、このスタジアムの熱気が勝たせてくれた」と、本拠地のサポーターに感謝した。この日の最終戦には9608人の観客が詰めかけた。

主将のMF松田天馬(26)は、自己採点を40点と辛口だったが「主将としてはやり遂げた。(評価されるのは)そこだけですかね。まだ、このままではJ1の上位にいけない。質を上げて旋風を巻き起こしたい」と意気込んだ。

ここまで21得点だった元ナイジェリア代表のFWピーター・ウタカ(37)は、フル出場してシュートを2本放ったが、惜しくもゴールを奪えなかった。ゴールランキングで首位だった磐田FWルキアンの22得点に1点差のままで、2年連続の得点王はならなかった。