今季のJリーグのデータを独自の視点で分析して各賞を選出する、恒例「ニッカン・フットボール・アウォーズ」。第2回は守備編。【構成=石川秀和】

◆GK3冠 90分換算の失点数であるGK防御率は川崎Fのチョン・ソンリョンが0・70点で1位。完封は名古屋のランゲラックが最多21試合。枠内シュートに対するセーブ率は福岡の村上が1位の75・2%を記録し、クラブJ1最高8位躍進の原動力となった。

◆DF得点王 DF登録選手の最多得点は3人が記録した5点。鹿島はセンターバックの犬飼と町田で計10得点。2人そろってセットプレー時の得点源になった。神戸の菊池も敵陣空中戦でも強さを発揮し、チームのACL出場権獲得に大きく貢献した。

◆インターセプト王 相手のパスを能動的にカットしたプレー、インターセプトで元日本代表の神戸MF山口が最多25回。2位以下に大差をつけた。豊富な運動量と読みの鋭さは健在で、球際で激しく戦いながらも警告、退場0とクリーンファイトも光った。

◆全試合先発出場 今季は通常より4試合多い38試合だったが、全試合3420分間フル出場はGKのみで5人が達成。フィールドプレーヤーでフルタイム出場はなく、神戸DF酒井と名古屋DF吉田の経験豊富なサイドバック2人が全試合先発出場を記録した。

◆フィールド選手の個人完封 フル出場してチームが無失点だった個人完封数で、名古屋DF吉田が最多21試合。不動の左サイドバックはチーム年間21完封のJ1新記録樹立に貢献した。全38試合に先発し、途中交代は8月の横浜FC戦(後半41分)のみだった。

◆シュートブロック 相手のシュートをブロックした回数は鳥栖DFエドゥアルドが最多38回。攻撃の組み立てが得意な左利きのセンターバックは守備でも奮闘した。加入2年目の今季は主将としてリーダーシップを発揮。直接FKでも2ゴールをマークした。