J2降格が決まっている大分が、J1王者の川崎F撃破から2戦連続の上位撃破でJリーグの九州勢としては初の天皇杯優勝を狙う。

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決勝の19日浦和レッズ戦(国立)へ、大分9年目のMF松本怜(33)は雰囲気について「めちゃめちゃいい。今年一」と言い、上昇気配。今季限りで退任して、来季はG大阪の監督に就任する片野坂知宏監督(50)も「新国立で素晴らしい相手とタイトルを争う試合が楽しみ。リーグ戦の残念でつらい思いをぶつけ、タイトルを取って最後笑いたい」と、新国立競技場初代覇者へ気合十分だ。

J1の3年目の今季。リーグ戦は、序盤から攻守にかみ合わず、ワーストタイ31得点、55失点のわずか9勝の18位で降格した。だが、そこから逆に開き直って復調。のびのびサッカーで、複数得点を奪う2連勝締めだ。準決勝は、リーグ81得点の川崎Fから28本のシュートを打たれ14本のCKを与えるなどサンドバッグ状態だった。だが、勢いのまま一丸で粘ってPK戦の末、大金星を奪った。

川崎F戦は従来の3バックから、J1得点王のFWダミアンら脅威の攻撃力を封じるため、中盤を厚くして外国人DF2人を中央に置く4バックで応戦しPK戦に持ち込んだ。

ボールをつなぎ攻撃を構築する浦和に対しても、勝ちにこだわり勝機を見いだす構えで、「川崎Fと同じぐらい個々のレベルが高いが、1人1人が死ぬ気で戦えば勝てると思う。優勝するつもり」と松本。効果的な立ち位置などで機動力を封じ、少ない決定機に全身全霊を注ぐ。【菊川光一】

◆大分トリニータ 94年4月に大分トリニティとして創部。九州リーグ、JFLを経て99年に現チーム名に改称しJ2参加。タイトルは02年J2優勝、08年ナビスコ杯優勝。J1の最高成績は08年4位。チーム名は、クラブ運営の3本柱である県民、企業、行政を表す三位一体を加えた造語。ホームスタジアムは、昭和電ド(収容4万人)。榎徹社長。

◆大分と国立競技場 旧国立競技場では4戦3勝1分けと不敗。08年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)初優勝、11年10月26日J2リーグ戦でFC東京戦に2-1、12年J1昇格プレーオフ決勝で千葉に1-0、13年J1リーグ戦の川崎Fに1-1。新国立競技場では初めての試合となる。