日本最古の高校選手権には、多くの記録と記憶が刻まれてきた。日本サッカーとともに歩んできた大会を振り返る「高校サッカー百年史」。オールドファンには懐かしく、若い世代には新鮮にも感じられる話題をお届けする。

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サッカー漫画の金字塔といえば、キャプテン翼。高校サッカーとともに、Jリーグ発足前の80年代の日本サッカー低迷期を支えた。高橋氏は「登場人物に特定のモデルはいない」というが、高校サッカーや少年大会にヒントを得たのではと思う選手も少なくない。

選手権をモデルにした漫画では、赤き血のイレブン(原作・梶原一騎)が有名だ。1969年度に高校3冠(総体、国体、選手権)を達成した浦和南(埼玉)がもと。テレビアニメでも大ヒットした。主人公・玉井真吾のモデルは日本代表でも活躍した永井良和。

82年度決勝で清水東(静岡)に敗れた韮崎(山梨)のエース羽中田昌をモデルにしたのがオフサイド(塀内夏子作)。腎臓病で出場時間が限られていた羽中田はリードされた後半途中から大歓声を受けて出場。悲運の天才は、心臓病を抱えたキャプテン翼の三杉淳のモデルだともいわれた。

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