史上初の3連覇を目指した藤枝順心の戦いが、準決勝で幕を閉じた。日ノ本学園(関西1位、兵庫)に0-1の完封負けを喫した。後半6分、ミスから先制点を献上。今大会4試合目で初めて先行を許すと、攻撃陣もシュート9本で無得点に終わった。18年度の1回戦敗退後、19年度から続けた選手権の連勝は「13」で止まり、大会最多6度目の優勝を逃した。
3連覇の道が断たれた。0-1の後半ロスタイム。藤枝順心のCKがクリアされると、無情の笛が鳴り響いた。DF井手ひなた(3年)はその場で泣き崩れ、FW窓岩日菜主将(3年)はうつむいた。「3連覇を目標に掲げてやってきた。今が一番悔しい…」。顔を覆うイレブン。女王の目に悔し涙があふれた。
日ノ本学園のハイプレスに歯車が狂った。90分間で相手(4本)の倍以上のシュート9本を放ったが、1点が遠い。決定機は、MF久保田真生(1年)のシュートからゴール前の混戦となった前半の1度だけだった。久保田は「思うようなプレーができず、焦って冷静な判断もできなかった」。パスをつなぎ、守備を崩す本来の姿は影を潜めた。
後半6分には最終ラインでボールを奪われ、決勝点を献上した。中村翔監督(33)は「試合の入り方が悪く、相手の出足の良さにとまどう場面が多かった」。序盤で握られた主導権は、最後まで戻らなかった。
準優勝に終わった昨夏の全国総体に続き、頂点には届かなかった。窓岩が「この悔しさを忘れずに、またこの場所に戻って来てほしい」と後輩に思いを託すと、久保田は「決定機を確実に決められる選手になりたい」と必死に言葉をつないだ。敗戦を糧に、もう1度はい上がる。【前田和哉】



