JFL鈴鹿ポイントゲッターズのFWカズ(55=三浦知良)が2日、三重・四日市市内で取材に応じ、クラブのJリーグ準加盟資格の剥奪後、初めて口を開いた。「こういう結果になってしまったのは選手としては本当に残念。でも、これも受け入れてやっていく。夢も希望も諦めたらそこで終わりなので」。

一昨年、「八百長未遂」があった影響で、6月28日のJリーグ理事会で準加盟資格である「百年構想クラブ」資格が失格となった。来年のJ3昇格が消滅。資格が再取得できれば、最短でのJ3昇格は24年シーズンとなる。それでも目標としていた4位以内を目指すことは変わらない。

「僕自身は来年の1月31日まで契約がありますので、その契約を全うしたい。チームが少しでも上に行けるように、そしてまたライセンスを取得できるように。今年どういうふうに過ごしていくかが本当に大事」。チームは失格が決まってから初めての試合、リーグ第14節の奈良クラブ戦(四日市)に0-4で敗れた。カズは5月に右太ももを痛めた影響でベンチ外だった。試合後は握手で仲間をねぎらい「選手は全力を尽くして頑張ったと思う」と話した。【磯綾乃】