鹿島アントラーズはセレッソ大阪と打ち合い、3-3の引き分けに終わった。1-1の後半7分、鹿島はFW鈴木優磨の得点で勝ち越し。だが、後半25分、後半32分とカウンターから2失点し逆転された。敗色濃厚の後半44分。鹿島は途中出場のFWエヴェラウドがペナルティーエリア左から強引にオーバーヘッドでシュートを打ち、ループ気味にゴール右上へ沈めた。エヴェラウドのスーパーゴールで、勝ち点1は手にした。

試合後、エヴェラウドは「FWであればゴールがどこにあるか把握している。キックしたタイミングで入ったと思った」とさらりと振り返った。チームメートから祝福され「日本語でスゴイという言葉だけは分かった。祝福されることは良かった」。オーバーヘッド弾はエヴェラウドの得意なシュートの形だ。「僕のキャリアの得点を見てもらえば、アクロバティックの得点も多くある。小さいころ、ビーチサッカーをやっていたので、アクロバティックなプレーも慣れている。違和感なく自然体に得点を決めることができた」と、原点を明かした。

ただ、チームは一時はリードしたものの、守り切れず勝ち点3ではなく1しか上積みできなかった。エヴェラウドは「カウンターでの2失点は反省すべきところ。その中で同点まで追いついたのはプラスで考えるべき。チームとして求めた結果は勝ち点3だった。それはできなかったが、ホームでリードしている時のゲームマネジメント、運び方は意識しないといけない。得点を取りたい気持ちもあるけど、ボールを持つのも大事な要素。そこを統一する意思疎通ができれば」と次節のコンサドーレ札幌戦を見据えた。