鹿島アントラーズは、首位横浜F・マリノスに0-2で敗れ、勝ち点差が8に開いた。今季はホームでも横浜に敗れており、06年以来、16年ぶりに横浜にシーズン2敗を喫した。

スコア以上の完敗だった。シュート数は相手の17本に対し、わずか2本。前半こそ、前からの守備でアグレッシブに戦ったが、時間とともに疲労が見え始めた。攻撃の形や連係、アイデアを含め、チーム力の差が顕著に表れていた。

2トップの一角で今季8度目の先発出場をしたMF土居聖真は「前半はチャンスをつくれていた。そこで決め切れていれば変わった結果になった。自分の所でももチャンスがあったので、責任を感じている」と振り返った。

土居は、横浜のサッカーについて「ボールを動かせるし、湧き出てくるような攻撃を90分通してやられていたイメージ」と振り返った。シュートは浴びたが、2失点で踏みとどまり「よく守れていた部分もあったと思う」としながらも「前から行くのか、ちょっと引くのかが、曖昧になっていた部分もあった。修正が必要な結果だと思います」と話した

試合後は、ゴール裏のサポーターと話し合う一幕もあった。本人は「お互いの意見を尊重し合ったというか。お互い頑張っていこうよ、という声をかけてもらった。あとは、僕らが切り替えて結果で、示すという話をした。冷静に話しましたし」。首位との勝ち点差8。リーグ優勝のためには、あまりにも痛い敗戦だった。土居は「厳しいと考えれば厳しいが、試合がまだ残っているところはポジティブ。ひっくり返せるチャンスはまだ転がっている。どんな状況でも、1つになって、勝ち点3を積み上げていくしかない」と前を向いた。