“常勝軍団”青森山田を築いた黒田剛監督(52)が率いるJ2・FC町田ゼルビアの新体制発表会が14日に行われた。同校OBでJ1浦和レッズから育成型期限付き移籍で入団したDF藤原優大(20)ら新加入選手が出席。クラブが掲げるJ2優勝、J1昇格の目標に向けて名門出身の若きセンターバックは「チームのために全力で戦いたい」と意気込んだ。

恩師と2年ぶりに共闘する。藤原は高校1年時から全国選手権に出場し、2年時からスタメンに定着。3年時は主将を務め、常勝軍団の象徴だった。18年度が優勝、19、20年度が準優勝と3大会連続で決勝のピッチに立ち、選手権通算は15試合6ゴール。黒田監督との再会に「自分は高校生ではなく、プロサッカー選手なので、(これまでは)とやかく言われてきたんですけど、もう言われることはないと思うし、自分で高めるところは高めないといけない」と覚悟を示した。

ルーキーだった21年夏に浦和からJ2相模原に育成型期限付き移籍し、17試合に出場。昨季はJ3に降格した同チームで23試合に出場、プロ初ゴールも決めた。プロ3年目の今季は勝負の年と位置づける。「チームの成長、結果に貢献するのももちろんだが、自分の成長を大事にして内容の濃い1年にしたい」。開幕戦(2月18日か19日)はかつて応援していた仙台と対戦。少年時代に夢中になっていたクラブに立ちはだかり、新天地で好スタートを切る。