J2はリーグ全42試合の半分に当たる21試合を消化し、後半戦に突入した。22試合を終え、県勢最上位はジュビロ磐田の5位。清水エスパルスが7位で追い、藤枝MYFCが10位につけている。J1昇格を目標に掲げる3クラブの前半戦を担当記者が振り返りながら、J1昇格へ鍵となる後半戦に向けたポイントとキーマンを考察した。【神谷亮磨】

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藤枝は、いい意味で予想を裏切る躍進を見せた。前半戦を終え、堂々の10位。上位を狙える位置で後半戦に突入した。クラブ史上初となるJ2でも、須藤大輔監督(46)が理想に掲げる超攻撃的サッカーを体現。点を取って攻め勝つ姿は見ていて痛快だった。

攻めの姿勢はデータにも表れている。今季先制した試合は9勝1分け1敗。勝った試合はいずれも複数得点で、8試合が3得点以上を奪っている。須藤監督が開幕前に選手に言った言葉は今でも鮮明に覚えている。「0-5で5連敗しても、やるサッカーは絶対に変えない」。指揮官の信念に選手が応える好循環で結果もついてきた。

チームを引っ張ったのはJ2得点ランクトップタイの12得点を挙げているFW渡辺りょう(26)。得点だけでなく、起点となるプレーで攻撃を活性化させた。前線からの献身的な守備でも貢献度は高かった。「もっと点を取れたシーンはあったし、一喜一憂せずに自分のプレーを続けたい」と謙虚に話すエースが、後半戦でもキーマンになるだろう。

課題もはっきりした。守備は37失点。ゴールを許すと、修正できずに連続失点するシーンを何度か見た。須藤監督は「声だけじゃなく、試合の流れや空気感を感じてプレーできる選手が出てきてくれれば」。ピッチ上でリーダーシップを発揮できる選手が今のチームに求められている。

収穫と課題が明確になった前半戦の戦いぶりを生かして、上位を目指してほしい。