J3昇格1年目のFC大阪が2連勝を飾り、今季最高の4位に浮上し、ついにJ2自動昇格圏の2位(富山)と勝ち点1差に最接近した。

通算11勝6分け8敗の勝ち点39とし、3位沼津とは勝ち点で並んだ。最近14試合で7勝6分け1敗という驚異的な数字を誇り、残り13試合に臨む。

この日は前節5位のFC大阪がJ3で最少失点を、同10位の松本は最多得点を誇るという“矛盾対決”だった。文字通り相手の猛攻に耐え、少ない好機を得点に結びつけ、結果的に2点差をつける試合巧者ぶりを発揮した。

ヒーローは先発で2発をマークしたFW木匠(きつい)貴大(30)だ。

前半12分、MF久保の左クロスを胸トラップから左足を振り抜き、同20分にはゴール前の混戦から左ボレーで決めた。先制点と追加点をマークし、今季18試合3得点とした。

本人が「いい感じで決まった」と自画自賛する先制点は、芸術的だった。「(久保)吏久斗(りくと)からいいボールが来て、あとは(胸トラップから)シュートを打てるところに(足元に)ボールを置いて、足を振るだけだった。コースはよくなかったかもしれないが、止めてから速く打てた」と振り返った。

大阪・藤井寺市生まれの木匠は、初芝橋本、京産大を経て16年に当時JFLだったFC大阪に加入。クラブ一筋今季8年目のベテランで、シュート技術はチーム随一だ。

Jリーグが表彰する7月度のJ3ベストゴール賞も、7月1日の鳥取戦で決めたジャンピングボレーで獲得したばかり。背番号7のベテランは「また賞を取るんですか? って誰かに言われました」と苦笑いだ。

ガンバ、セレッソに続く大阪3番目のJクラブになったFC大阪。クラブは既にJ2ライセンス取得の申請を行っており、あとは2位以内に入れば1年でJ2に自動昇格できる。

木匠は「できればすぐに上がりたい。自分が一生懸命やって、チームも上がっていければうれしい。ただ、焦らず、若手の気持ちのまま思い切りやるのが僕のスタイル。一喜一憂しないこと」と、気持ちを引き締めていた。

会心の勝利をつかんだこの日、本拠地には今季最多4555人の観客が詰めかけた。