チームを勝利に導く存在になる。J2ベガルタ仙台は2月、仙台大DF石尾陸登(4年)の来季加入内定を発表した。
石尾は、両足の精度とドリブルが持ち味で、ブライトンMF三笘薫(26)を目標に掲げるサイドバック。冷静な判断と丁寧なプレーで、Jリーグクラブに内定した同期に負けない活躍を誓った。
◇ ◇ ◇
幼い頃から描いていた夢に近づいた石尾は「チームの勝利にしっかり貢献し、チームに安心感を与えられる選手になりたい」と闘志を燃やした。両足を自在に操るプレーが特徴。ロングフィードやスピードに乗ったドリブルで存在感を発揮する。
目標に掲げる三笘とはポジションは異なるが、ドリブルで敵陣を切り裂き、躍動する姿に憧れる。「(17年に)筑波大が天皇杯を勝ち上がっている時を見て、すごいと思った。ドリブルの形は参考にできる部分が多いので、よく動画を見ている」。仙台大入学後は自身の練習や試合の映像を見て分析。1年時と比較して「ボールを持っても落ち着ける。周りを見てプレーできるようになった」と成長を実感している。
「絶対にプロになりたい」という思いを抱いて仙台大に進学し、練習試合をしたJ2仙台でプロのキャリアをスタートさせる。仙台の練習に参加した際は、パスの質が高く、プレーで要求されることが細かいと感じた。「フィジカル面は相当、大学生と差がある。ぶれない体幹や負けない体づくりを意識したい」とレベルアップを誓った。
これまで同大からは5人のJリーグクラブ加入内定が発表され、同大史上最速で内定したJ2水戸FW得能草生(4年)は、特別指定選手としてJリーグデビューした。「同期の存在は刺激になる。早く自分もデビューしたい」と石尾。攻守で奮闘し、上位進出を目指すチームに上昇気流をもたらす。【相沢孔志】
◆石尾陸登(いしお・りくと)2001年(平13)8月7日生まれ、出生は愛知県で岐阜県多治見市出身。南姫FCジャーボア-JFAアカデミー福島U15-同U18-仙台大。23年2月にJ2仙台来季加入が内定。ポジションはDF。181センチ、72キロ。目標の選手はブライトンMF三笘薫。好きな有名人は竹内涼真。