湘南ベルマーレが国立で開催された川崎フロンターレとの「神奈川ダービー」に敗れ、最下位脱出とはならなかった。

Jリーグ加盟30周年記念事業の一環として行われた一戦で、クラブは総力を挙げて盛り上げた。5万4243人を動員し、ホームでの最多観客動員を29年ぶりに更新したが、肝心の試合に敗れた。

前半に2失点すると、相手に負傷交代者が相次いでトーンダウンしてからは攻め込む場面も増えたが、無得点に終わった。山口智監督は「非常にいい舞台を用意してくださって、そこへの緊張感をもって試合に臨める喜びを表現しよう」と選手をピッチに送り出したというが、勝利は遠かった。

続けて「入りが全て。0-2からひっくり返すのは簡単じゃない。残念な、情けない試合をしてしまったなと思います」と反省を口にした。

聖地・国立でのホーム開催は24年ぶりで、新国立では初。クラブがプロモーション活動などを展開し、盛り上げた。試合前には、人気4人組グループ湘南乃風はスペシャルライブを行ったり、火花が上がるド派手な演出を行ったりするなどしたが、勝利にはつながらなかった。

エースFW大橋祐紀(27)は「もうあと6試合しかないので、今から1試合1試合、まあいつもですけど、いい準備できるように前向いてやっていきたいと思います」と絞り出した。