モンテディオ山形が、いわきFCとの「東北ダービー」を3-1の逆転勝ちで制し4連勝。貴重な勝ち点3をもぎ取った山形は、プレーオフ圏内の6位に浮上。後半11分に先制点を奪われるも、後半17、24分、MFチアゴ・アウベス(27)、FW高橋潤哉(26)が、わずか7分の間にゴールを決め逆転。さらに、後半35分にもFWデラトーレ(31)が、2月25日以来となる今季3ゴール目で貴重な追加点を挙げた。

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サポーターへの恩返しゴールだ! 後半35分、デラトーレが、左からのクロスに右足であわせ、約8カ月ぶりのゴール。右手を大きく突き上げ、雄たけびを上げた。ケガのため約3カ月もの間ピッチを離れ、7月29日大分戦で復帰。だが、そこから10試合ノーゴールと悔しい思いをしてきた。だが、「とにかく努力をし続けてきた」と、決して下は向かず。その姿にサポーターは温かい言葉をかけ、背中を押し続けた。デラトーレは「特別なゴールだった。このゴールは(サポーターへの)恩返しのつもりです」と感謝した。

この日、ゴールを決めたのは3人とも途中出場組だった。デラトーレは「悔しい思いをしている選手がたくさんいる中で、(途中出場選手が)試合を決めたのはチームにとっても良い影響になる」と、1人1人の思いが詰まった3点を振り返った。デラトーレのゴールではアウベスが真っ先に駆け寄って祝福。アウベスは「(デラトーレが)思い通りにいかない状況の中で、大事な場面で決めてくれて良かった」と称賛した。

山形は次節12日の最終戦をホームで勝ち点「64」で並ぶ5位ヴァンフォーレ甲府と戦う。プレーオフ進出には勝利が絶対条件。デラトーレは「緊張感の中でハードワークをして、サポーターと勝利の喜びを分かち合いたい」と5連勝を誓った。最終戦を勝利で飾り、プレーオフ進出への鍵をこじ開ける。【木村有優】

○…いわきはホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかった。だが、他チームの結果により、J2残留が決まった。この日は5000人を超えるサポーターが訪れ、今シーズンの観客動員最高を記録。シーズン途中での監督交代などに見舞われ、苦しいシーズンとなったが、試合後には温かい拍手が送られた。次節12日の藤枝との最終戦を勝利で飾り、来シーズンに向けての大きな1歩とする。