第102回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕する。2年ぶり14度目出場の静岡学園は、29日の1回戦で明徳義塾(高知)と対戦(埼玉・浦和駒場スタジアム、午後0時5分)。日刊スポーツ静岡版では30日から「静岡学園 4年ぶりの全国制覇へ」と題して、チームの顔触れを連載する。第1回は、主将のGK中村圭佑(3年)。来季の東京V入りが内定している守護神は最後方からチームを鼓舞する。

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最後のとりでとしてチームを支える。中村が目指す理想のGK像は「誰かのミスも全部カバーできるような安心感を与えること」。最後方でドッシリと構え、ゴールを守る。何事にも動じない精神力は経験を積みながら培ってきた。

入学時から頭角を現すと、1年生ながらAチーム入り。一昨年の全国選手権でもメンバー入りを果たした。レギュラーをつかんだ昨年は、県内で無冠。中村は「責任を感じた」と主力としての自覚が芽生えた1年間だった。勝てなかった悔しさは最終学年で生かす。主将も「もともとやるつもりだった」と、覚悟を決めて引き受けた。

自身の武器はピンチ時に見せるビッグセーブ。あわや失点の場面でもゴールを守り切り、チームを救ってきた。最上級生となった今年は「メンタル面で成長できたと思う」。チームを束ねる立場として、時には厳しい言葉で仲間を叱咤(しった)することも多かったという。「自分が嫌われても勝てればいい」。常にチームのことを考えて1年間過ごしてきた。

卒業後は東京V入りが内定している。中学時代は控えGKで、ユースへの昇格も果たせなかった。同校への入学を決意した当時から、選手権での全国制覇を目標に掲げてプレー。「その夢のチャレンジできるので、すごくワクワクしている」と胸を躍らせる。全国選手権は集大成の大会。「この仲間と日本一になりたい」。最高のチームメートとともに、4年ぶりの王座奪還を目指す。【神谷亮磨】

◆中村圭佑(なかむら・けいすけ)2005年(平17)4月27日、埼玉県生まれ。小2から尾間木SSSでサッカーを始め、中学時代は東京U-15むさしでプレー。U-17、18日本代表。家族は両親、姉。187センチ、82キロ。右利き。血液型A。