J1アビスパ福岡は12日、福岡市内で新体制発表を行った。長谷部茂利監督(52)、サガン鳥栖から移籍のFW岩崎悠人(25)ら新加入5選手らが出席した。チームは、この日午前から始動。28日から2月10日まで宮崎キャンプを行う予定だ。

あいさつに立った5季目となる長谷部監督は開口一番、「目標は(J1)6位以上。カップ戦4位以上」と話し、J1のクラブ最高順位更新を誓った。

サプライズもあった。この日、サンフレッチェ広島から元スイス代表FWナッシム・ベンカリファ(31)の完全移籍加入が電撃発表された。これでGK4人、フィールドプレーヤー24人の総勢28人。今後も補強の可能性を残すが、現時点で、柳田伸明強化部長(53)が「理想的な人数」と評す陣容となった。

福岡からの正式オファーを昨日受け、即決したというベンカリファ。今朝の新幹線で福岡入りし、新体制発表会に臨んだ。「30分前に会って、20秒だけ話した」という新指揮官の下、今季へ「最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込んだ。

福岡は昨季、クラブ最高順位の7位で終えて、ルヴァン杯では初優勝を飾った。天皇杯も4強入りするなど、新たな歴史を刻んだ。

だが一方で、ビッグクラブの草刈り場となり、その躍進を支えた攻守の“飛車、角”を失った。運動量豊富で守備範囲が広い元日本代表MF井手口陽介(27)は神戸、2年連続10得点のエースFW山岸祐也(30)は名古屋、ブラジル人FWルキアン(32)は湘南と、複数の主力が移籍。特に2人でJ1の37得点中15点を奪った山岸、ルキアンの流出は痛手だ。慢性的な課題でもある得点力不足が懸念される。

柳田強化部長が「残念な思いだった」と振り返った主力流出。それでも、長谷部監督は「昨年の経験と検証でレベルアップしたい」と前を向く。今季スローガン「JUMP!」を信念に、さらなる進化を狙う。【菊川光一】