今季J1を戦うFC町田ゼルビアが新スローガン「Make a New History」を掲げ、新たな歴史作りへ船出した。14日、東京・町田市内の練習施設でチームは始動。18年W杯ロシア大会に出場したDF昌子源(31)、ベルギーから戻ったGK谷晃生(23)の日本代表経験者らが加わった。メンバー構成はJ1仕様に切り替わり、黒田剛監督(53)は参入1年目からの上位進出を口にした。

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雲ひとつない晴天のもと、町田がJ1参入元日を迎えた。約500人のサポーターが詰めかけ、昨年J2を制しチームへの期待度は増している。フィジカルメニュー、パス練習など約1時間半の軽いトレーニング。昌子、谷ら日本代表経験者たちも加わったピッチには明るい声が響いた。

90分間走りきる運動量をベースに、堅守と縦に速いスタイル。昨年見せたサッカーをさらに進化させることが求められる。初日を終えた黒田監督がまず口にしたのは古巣・青森山田だった。「あのインテンシティーでやって、イエローカードはゼロでフェアプレー賞。ありとあらゆる方法でゴールを取り、ゴールを死守する。サッカーは点を取るスポーツということをあらためて我々も気づかされた」。あらためて自分の進むべき道を強くしたようだ。

この日、23年に2人併せて28得点という得点源のエリキとデュークが契約更新。U-22日本代表FW藤尾や荒木も完全移籍し、2年目を迎える。「攻撃陣はスピードがあり、一気にひっくり返せるメンツ。今からワクワクしている」と指揮官は手応え十分。さらには昌子、谷ら守備陣も充実の陣容となっている。「残留を目指すのではなく、5位以内の上位進出を意識している。あわよくば優勝争いも」と貪欲そのものだった。

「チームのリーダー役」と期待される昌子は「どのチームもシーズン中に波があるので、そこを最小限にとどめるのが自分の役目。このチームで歴史の1ページに名前を刻みたい」と誓う。また、G大阪からベルギー2部FCVデンデルへの期限付き移籍を解除して加入の谷も「勢いのあるチーム、どこよりもおもしろいクラブ」と意欲満々だ。

名将・黒田監督は高校サッカーの枠を越えてJ2でも圧勝し、次なるステップへと向かう。J1の風雲児の勢いはさらに加速しそうだ。【佐藤隆志】

 

○…新体制会見が本拠地の町田市GIONスタジアムで行われ、スローガン、新加入選手、背番号などに続き昨年限りで引退した太田宏介氏のアンバサダー就任も発表された。元日本代表DFは「生まれ育った町田で感謝の気持ちを示したい。クラブとともに新たな歴史を刻んでいく。違った形で貢献したい」と話した。