日本サッカー協会(JFA)は29日、都内で第20回日本サッカー殿堂掲額式典を行い、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏(71)が出席した。

白髪にひげを蓄えたザッケローニ氏は「今日この場に来ることができて大変光栄に思います。これだけ素晴らしい状態で受け入れてもらえると思っていなかったので感動しています」とあいさつした。

日本代表監督時代の環境を振り返り、協会への感謝を述べ「私の人生で最良の4年間といっても差し支えありません」。

今年7月のJFA理事会で日本サッカー殿堂入りが決定したザッケローニ氏は、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会後の10年から14年のW杯ブラジル大会まで日本を率いた。初采配となった10年のキリンチャレンジカップで、メッシ擁するアルゼンチンに歴史的な初勝利を挙げ、本田圭佑や香川真司、長友佑都ら擁した11年のアジアカップ(杯)カタール大会を制した。W杯本番では1次リーグ初戦のコートジボワール戦で逆転負けを喫し、第2戦のギリシャ戦でドロー。第3戦コロンビア戦では1-4で大敗し、1次リーグ敗退となったが、日本を世界とわたり合えるまでに成長させた手腕が高く評価された。当時の選手たちについて「人として素晴らしい選手、プレーに関しても素晴らしい選手たちでした。私が来る前からサッカーをよく知っている非常に優秀な選手たちでした」と懐かしんだ。個性的なメンバーが多い中、たくみなマネジメント力でチームをまとめあげた。「グループは家族になった」とうなずいた。

日本代表監督退任後は、16年には中国スーパーリーグの北京国安の監督に就任、17年~19年にはUAEの代表監督を務めた。昨年2月には自宅で転倒し、頭部を強打して集中治療室(ICU)に入院したことが地元イタリアメディアに伝えられていた。【佐藤成】