日本サッカー協会(JFA)は16日、都内で第21回日本サッカー殿堂掲額式典を行い、元女子日本代表の半田悦子さん(60)、高倉麻子さん(57)、野田朱美さん(55)が出席した。
女子日本代表で長く監督を務め、今年3月に逝去された鈴木保さん、体調不良で式典を欠席した木岡二葉さん(59)とともに、日本女子サッカーの黎明(れいめい)期を支えた功績をたたえられた。
女子選手個人としては、初の殿堂入り。女子日本代表なでしこジャパンでの監督経験もある高倉氏は「私たちの世代に光を当てていただいて本当にありがたいと思いました」と感謝した。
高倉さんらが礎を築いた日本女子サッカーは、2011年のFIFA女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝。その栄光は今も輝く。当時、中心だった澤穂希さん(47)が「苦しいときは私の背中を見て」と若手に放ったことが話題になった。高倉さんはその言葉を例に挙げ「私も苦しいときに先輩の背中を見てたくさんのことを学んだ。私の背中を見て後輩たちがそんなことを伝えてくれていたらうれしい」と笑みを浮かべた。
諦めないこと、手を抜かないこと、どんな状況でも戦い抜くこと。自身がなでしこを率いていた際、教え子たちにその姿を重ねた。自分たちの頃からあった日本の精神は確実に受け継がれていると実感した。
今、日本は再び世界の頂点に立つべく、強化を進めている。「なでしこジャパンが世界に挑んでいる。可能性のある選手がたくさんいる。受け継いだ強い気持ちでもう1度、世界一になると信じています」とエールを送った。
高倉さんは83年に15歳で代表入り。FIFA女子世界選手権(現FIFA女子ワールドカップ)に2回、96年アトランタオリンピックにも出場。引退後は指導者としても活躍し、なでしこジャパンの監督も務めた。
鈴木さんは浦和市立高校で全国高校サッカー選手権で優勝し、立教大を経て日産自動車入り。加茂周氏のもとでコーチを務めたのち、80年から96年まで日本女子代表監督を指揮した。91年、96年のFIFA女子世界選手権(現女子ワールドカップ)とアトランタオリンピックに出場するなど、世界への扉を開いた。
半田さんは日本女子代表に初結成された81年から選出された。同年初参加した第4回アジア女子選手権第3戦インドネシア戦で代表史上初得点を挙げ、初勝利に導いた。国際Aマッチ75試合19得点を記録した。
木岡さんは、清水第八スポーツクラブで全日本女子サッカー選手権(現皇后杯)の7連破に貢献。代表にも初結成の81年から招集されて12年間プレー。国際Aマッチ75試合30得点を挙げた。
野田さんは読売サッカークラブ女子・ベレーザ(現日テレ東京ヴェルディベレーザ)でプレーし、84年に歴代3位の15歳4日で代表デビュー。第2回女子世界選手権の1次リーグのブラジル戦で2得点し、日本のW杯初得点及び初勝利に貢献した。
ほかに元日本代表の井原正巳さんも殿堂入りした。



