J2ベガルタ仙台は20日、23日の秋田戦(ソユースタジアム)に向け、仙台市内で練習を行った。現在プレーオフ(PO)圏内の6位。J1自動昇格の可能性も残しつつ、一瞬たりとも気の抜けない戦いが続く。ベテランDF奥山政幸(32)は、昨季よりもより一層高まった責任感を胸に、チームをJ1昇格へと導いていく。

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リーグ戦も残すところ、あと2戦。奥山は「後がない状況ですけど、やるべき事は今までと変わらないと思いますし、昨季と今季で積み上げてきた力を発揮する。自信は持ちつつ、謙虚な気持ちを忘れずに目の前の1戦1戦、ワンプレーに全てを注いでいきたい」と力強く前を見据えた。

昨年8月にJ1町田から期限付き移籍で加入。昇格を懸けた緊張感のある戦いを仙台で迎えるのは2度目だ。「そういう経験ができるのも限られた選手にしかできない」と、まだまだ成長の好機と捉える。完全移籍を経て、副キャプテンを担った今季。「(昨季も)もちろん仙台のために全てをささげて、コミットする気持ちでやっていましたけど、自分のプレーによってチームを勝たせたいとか、チームの結果に対する責任感が増したと思います」と、昨季とは違った思いでシーズン大詰めを迎えている。

フィールドプレーヤーとしても最年長。「若い時は自分のことでいっぱいいっぱいで、自分の100%を出すということにしか目を向けられなかったですけど、今は1歩引いてじゃないですけど、ひとりひとりがどうすれば力を発揮できるかを考えて過ごしています」とチームの精神的支柱も担う。

先月26日の鳥栖戦では、Jリーグ通算300試合も達成。自身のこれからのキャリアと、チームの飛躍を結びつける。「町田でJ1に上がってからは、4試合しか経験していない。その中でベガルタというチームに必要としていただいた。だからこそ、このチームで、J1で戦いたいという思いは強い。1日1日ベストを尽くして、チームの勝利につなげていきたいです」。目指す先まで全力を注ぎ続ける。【高橋香奈】

◆奥山政幸(おくやま・まさゆき)1993年(平5)7月28日生まれ、愛知県豊田市出身。名古屋U15-同U18-早大を経て、16年に山口でプロ生活をスタートさせる。17年からは町田でプレー。23年は34試合に出場し1ゴールで初のJ1昇格に貢献。24年8月から仙台に期限付きで移籍を経て、25年には完全移籍。利き足は右。173センチ、70キロ。血液型はO。