デンマークMFクリスティアン・エリクセン(30=マンチェスター・ユナイテッド)が、奇跡の復活を遂げて、自身3大会目のW杯のピッチに立つ。初戦にスタメン出場する。
21年6月の欧州選手権1次リーグB組のフィンランド戦で、前半43分に心停止によって突然ピッチに倒れ込んだ。その場で心肺蘇生法の処置を受け、デンマーク・コペンハーゲン市内の病院へ搬送。選手生命が危ぶまれる事態となった。
しかし、エリクセンは諦めなかった。植え込み型除細動器(ICD)を装着しての復帰を目指し、徐々にトレーニングを開始。22年2月に、259日ぶりに公式戦に復帰し、不死鳥のごとく復活を果たした。
3月にデンマーク代表に返り咲くと、同26日の国際親善試合オランダ戦に途中出場。ファーストタッチで復帰ゴールを決め、「完璧なフィニッシュ。パーフェクトだ」と喜んだ。
アクシデントを乗り越えて、たどり着いた舞台。19日の会見では「特別な気持ち。とても集中している。我々は大きな夢を描いている」と覚悟を示していた。
過去最高成績の8強超えへ-。不屈の背番号「10」が、復活劇の続きを描く。
◆クリスティアン・エリクセン 1992年2月14日、デンマークのミッデルファルト生まれ。オデンセBKユースを経て、08年10月にアヤックスと3年契約。13年にトットナム入りし、20年1月にインテル・ミラノに移籍。21年6月の欧州選手権1次リーグのフィンランド戦で、心停止によってピッチに倒れ込み、病院へ搬送。植え込み型除細動器(ICD)を利用して復帰を目指すため、同年12月にインテル・ミラノを退団。22年1月にブレントフォードに入団し、同2月に公式戦復帰。同3月にはデンマーク代表復帰戦でゴール。同7月からマンチェスター・ユナイテッドに入団。W杯は自身3度目。国際Aマッチ117試合出場、39得点。182センチ、76キロ。


