MF田中碧(24=デュッセルドルフ)は4年後への成長を誓った。1次リーグのスペイン戦で決勝ゴールを決め、日本の決勝トーナメント進出の立役者はベンチスタート。延長後半開始から投入された。試合後の主な一問一答は以下の通り。

-試合を振り返って

「悔しいなと。2度とこんな経験したくないなと思いましたし、チームとしても悔しさもあるし、個人としても悔しさもあるので、すごく悔しかった。ただ、僕は日本人で良かったなと思いますし、日本人の立場でこの大会に挑めるのはすごく名誉なこと。チームメートも監督もスタッフも日本の国民のみなさんも含めて、日本人で戦えて良かった。日本人に生まれて良かったと初めて思ったので、3年半後…4年後か。必ずここに戻ってきたいと思います」

-日本人に生まれて良かった

「今まで自分何してきたんだろうって思うくらい悔しいですけど、でも素晴らしいチームだったなと思うし、素晴らしい国に生まれたなと。この借りを次、今度は自分がバケモンになって、ここに戻って来たい。で、優勝したいなと思いますね」

-PKになった時、手は挙げなかった

「挙げなかったですね。僕はもともとPKを蹴ってきていなかったので、そもそも得意でもないので僕は蹴らなかったですね」

-蹴った選手たちに対して

「そこは誰が蹴っても素晴らしい選手なので、別にPKで負けたからというのは全く思っていないですし、ただただ悔しいなってだけですね今は」

-三笘選手がPKを失敗した後に駆け寄っていたが

「誰が外しても悔しいですけど、僕個人としては少し悔しさが大きかったなと思っているので、だからこそ、行かないといけないなと思って行きました」

-ベスト16を超える難しさは

「世界との距離は縮まってるなって思うし、それは日本だけじゃないし、自分たちが縮まっていると思っている部分もあれば、他のアフリカもそうだし、いろんなアジアの国も縮まっているので、世界的に見れば縮まっていると思いますが、ただ結局ベスト8だったり残っていくチームは、やっぱりちゃんとしたチームだし、そこのステージに届くまでの距離はまだちょっとあった。世界を倒す距離は縮まったかもしれないけど、大会を通してそこの位置に行く距離は近くなかったんだなと思って、すごく悔しいですし…悔しいですね」

-想像していた以上の悔しさ

「悔しいけど、楽しかったなっていうのももちろんあるし、こんだけ熱くなれるんだっていう自分にもびっくりしたし、それは大会がそうさせたのかもしれないし、チームメートがそうさせたのかもしれないし、スタッフの方々がそうさせてくれたのかもしれないし、サッカーっていいなっていう風には思う。ただ結果が出ていない以上全てを肯定することはできないし、個人としても、とてつもなく差があるなと感じるので、いろんな経験というか、いいことも悪いことも、全てをこの短い期間で経験させてもらった。今まで自分がサッカーをやってきた時間をすごく短い間でよりもっと深くいろんな経験をしたと思うので、すごくいい大会。結果ではなくいい大会になったなって思いますね」

-4年後は自分が引っ張っていく

「それは間違いなくあるし、年齢的にも今回24歳で出られたのは個人的には幸せだったと思います。次27歳でその時には中心でいないといけないだろうし、そこに向かってやるしかないので。今回は終わってしまいましたけど、次バケモンになってここに戻って来たいと思いますし、それで全ての日本の国民のみなさんと喜びたいなと思いますね」