【ランス(フランス)=松本愛香通信員】フランス2部リーグの最終節で、スタッド・ランスの日本代表MF中村敬斗(25)が4ゴールを挙げた。ホームのポー戦で爆発、今季リーグ戦14得点とした。15日にW杯の日本代表メンバー発表が迫る中、好調ぶりをアピール。エースの活躍でチームは5-3の逆転勝ちを収めたが6位に終わり、昇格プレーオフに進む3~5位には入れなかった。

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中村がプロ初の1試合4ゴールをマークした。「一番、自分がビックリ」。2部とはいえ、今季リーグ戦通算14ゴールとし、オーストリア1部LASK時代の自己最多に並んだ。初のW杯日本代表メンバー入りはほぼ確実な状況だが「選ばれたら、実感が湧いてくると思う」とだけ言った。

主戦場の左サイドではなく、センターFWの位置で先発。1-2の前半39分、エリア内の左でパスを受けると、中央に切れ込み、右足でゴール左隅に突き刺した。得意とする形で「圧倒的というか、個で打開した」と自賛した。

後半4分には味方のスルーパスを引き出して勝ち越し点。同16分には巧みなトラップから右足で仕留めてハットトリックを達成した。勢いは止まらず、同31分にもDF関根のアシストから右足で流し込んで4点目。点取り屋としての能力の高さをあらためて示した。

昨季はフランス1部で11得点を記録したが、クラブは2部に降格。移籍はかなわず、1年での1部復帰に向けて気持ちを切り替えた。「2カ月も練習に行かないとかあったけど、帰ってきてチームは受け入れてくれた。何とか1部に上げたかった」。目標の1部復帰はならず、快記録達成にも素直に喜べなかった。

エースとして孤軍奮闘した今季。「マークのされ方も違ったし、大変なこともあったけど、やれることはやった。頑張ります、次。次につなげます」。さらなる高みを目指し、3年間プレーした愛着あるホームスタジアムを後にした。

【動画】中村敬斗がハットトリック達成