現在、日本代表MF久保建英(19)への関心は日々高まっており、今夏の移籍市場で特に人気のある選手の1人となっている。そうした中、スペイン紙マルカが2日、「ラ・リーガ(スペインリーグ)の半分のクラブが久保を欲している」と題し、スペイン1部リーグに属する半分のクラブが久保を狙っていることを報じている。

久保は来季、EU圏外枠の問題によりレアル・マドリード復帰が難しく、プロとしてさらに成長するため、新たに期限付き移籍でプレーするクラブをスペイン1部リーグの中から探している。

それを受け、オサスナ、レアル・ソシエダード、セルタ、ヘタフェ、ベティス、グラナダ、バリャドリード、レバンテ、セビリア、岡崎慎司が所属するウエスカのスペイン10クラブや、オランダのアヤックス、イタリアのラツィオのチャンピオンズリーグ出場権を獲得している海外のクラブなどが、今季、スペインでサプライズプレーヤーの1人となった久保獲得に向けて名乗りを上げているという。

この中で欧州カップ戦に来季出場するセビリア(チャンピオンズリーグ)、そしてレアル・ソシエダードとグラナダ(欧州リーグ)の3クラブに気持ちが傾く可能性があるという。

また、Rマドリードが久保の期限付き移籍の手数料として250万ユーロ(約3億円)を求めることにより、バリャドリードやウエスカのようなクラブが久保入札から除外される可能性があるという。その一方、これらのクラブに移籍した場合、今季のマジョルカで起こったように、久保がスタメンの座を確実なものにし、重要かつ決定的な選手になれる可能性があるとマルカ紙は伝えている。

いずれにしても久保は近々、獲得に乗り出した多くのチームの中から来季の去就について、決断を下さなければならない。(高橋智行通信員)